テニオタチャンネル

テニスオタクの社会人が、数々の大会をチェックし、スコアをファイリングし、時には会場へ足を運んで得たテニスの知識を元に誰よりも詳しく男子プロテニスを皆さんに紹介します。

【大会展望】全豪オープン開幕直前!!ジョコビッチ対ナダルの黄金カードは実現する?注目カードを紹介!

こんにちは。テニオタチャンネルです。

今回はまもなく開幕する全豪オープンの注目カードについて解説していきます。

 

  1. 4回戦対戦リスト
  2. 準々決勝対戦リスト
  3. 日本人選手情報

 

1.4回戦対戦リスト

   ナダルーハチャノフ

   ティームーモンフィス

   メドベデフーワウリンカ

   サーシャーゴファン

   べレッティー二ーフォニーニ

   フェデラーーシャポバロフ

   チチパスーバウティスタアグート   

   ジョコビッチーシュワルツマン

 

となっています。

感想としては、だいぶいい感じに散ったな、という感じです。ここもったいなくね?とか、ここ薄くない?というところがないですね。強いて言うなら、今絶不調のサーシャと優勝候補とはいえないゴファンの対戦が少し格が下がるくらいでしょうか。ただ、僕はATPカップをほとんど見ていましたが、サーシャのスランプ状態はネタに出来ないところまで来ていて、もしあのままだとゴファンまで上がる前にチェッキナート、ルード、ベルダスコ、バシラシヴィリに食われる可能性か圧倒的に高いです。調子の上がらないトップ選手に勝ちを譲るほど、グランドスラムダイレクトインするレベルのプレーヤーは甘くないですからね。どう調整してくるのか注目です。

メドベデフ対ワウリンカ、これは面白いです。怪我から復帰中のワウリンカがメドベデフ相手にどこまで戦えるのか。メドベデフはATPカップフル参戦でしたが、ロシアがQFで敗退したので多少は調整に時間を取れています(ベスト4以上のチームより2日多い程度ですが)。興味深いのはメドベデフが対戦成績2-0としている点です。一勝は昨年の全米で、まだワウリンカが復帰途中でメドベデフは絶好調だったため一概には言えませんが、2017年のウィンブルドンでも当たってるんですね。お互いに芝は得意では無い中、メドベデフが勝ちきっています。(ただその後ワウリンカが手術したのも忘れてはいけない。難しい)

チチパス対バウティスタアグート、これは相当渋い戦いですねw 2人の対戦は1回だけで、なんと去年の同大会のQFです。この時はチチパスが勝ちました。今年も当たれば、2年連続同大会同ラウンドでの顔合わせとなります。チチパスはツアーファイナルというビッグタイトルをとり更に強くなりましたが、バウティスタアグートの圧倒的安定感はATPカップを見ていても今年も健在です。多彩な攻撃パターンを持つチチパスがバウティスタアグートの固すぎる壁を破れるのか見物です。

 

ベレッティーニとフォニーニのイタリアマッチョ対決も面白いですね。ベレッティーニは今シーズンまだ公式戦に出てないので休養、トレーニングは十分です。まあ、逆にいうと実戦調整が不足している可能性もあるのですが、、、どっちに転ぶのかは始まってみないとわかりません。1回戦の相手はオーストラリアのハリスで、昨年はチャレンジャーでの準優勝が3回、ATPツアー出場は無しという選手です。おそらくベレッティーニが勝ち上がってくるでしょう。

 

2.QF対戦リスト

   ナダルーティーム

   メドべデフーサーシャ

   フェデラーーベレッティーニ

   ジョコビッチーチチパス

 

どこも面白そうな組み合わせですね。まあ2番目は実質メドべーゴファンと考えていいでしょう。サーシャが今の状態でここまで上がってくることはほぼないです、、泣 ナダルとティームはもう因縁の相手クラスに毎年削りあってるので、今年もそういう戦いを期待します。

 

3.日本人選手情報

ウッチーは、1回戦で上がり株のイメールと当たります。まだかなり若いプレーヤーなので、内山が自分のプレーをできればかなり勝機はあるでしょう。ただ、そこに勝ってもそのあとハチャノフ、キリオスとかなり厳しい相手が続きます。

杉田は初戦予選上がりのベンチェトリット(?)です。世界ランク231位で、まだATPツアー本戦経験がない若手ですが、予選上がりの勢いは恐いです。杉田も今はチャレンジャーがメインなので、全然負ける可能性もあります。また、2回戦では今季年始から2優勝というロケットスタートを切ったルブレフと当たります。

西岡は初戦セルビアのジェレ。インタビューで、ジュニア時代時々ダブルスを組んでいたがあまり自分のことを話さないタイプで性格もプレーもよくわからないと話していました。2回戦はエバンス。ATPカップでは目覚ましい活躍をしていましたが、それは西岡も同じ。ジョコビッチと当たる3回戦までは西岡は十分いけるチャンスがあります。錦織以外で2回戦の壁を破るのは西岡でしょうか?

伊藤は初戦予選上がりのグネスワラン。渋いインドの選手です。2回戦はなんとジョコビッチ。失うものはないので、ドラゴンフォアをお見舞いしてやってほしいです。

 

 

以上、全豪オープンの大会展望でした!

お読みいただきありがとうございました!

大会レビュー#6 マドリードマスターズ 〈ベスト8は超豪華な顔ぶれ 激戦を制したのは復活ジョコビッチ!〉

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こんにちは。テニオタチャンネルです。

つい今朝幕を閉じたマドリードMS、実に見どころ満載で面白い大会になりました。すでに早くもローママスターズ本戦1回戦が始まっていますが、マドリード1週間の戦いの軌跡をみていきたいと思います。

1〜3回戦

 まず注目するのはUSAの新星オペルカです。今年になって突如現れ、いきなりニューヨーク250を取ったと思うと、マイアミでは予選を勝ち抜きシュトルフ、シュワルツマンを倒して3回戦進出、トップ15プレイヤーメドべデフをあと一歩のところまで追い詰めました。今大会も予選を勝ちぬき(相手はミーシャと今季タイトル持ちのロンデロ)、本戦でクレーに強いカレーニョブスタに勝ちました。2回戦では土の子ティーム相手に1セットを奪う健闘を見せましたが、棄権となりました。

 次はポーランドの若武者、錦織の天敵ホルカッシュ。予選でグラノジェルス、カルバレスバエナと共にスペインのクレーコーター相手にストレート勝ちで本戦入り。1回戦で上がり株のデミノー、2回戦で今年全豪ベスト4(ちなみに、それ以外はツアーで1回も勝てておらず、チャレンジャーでの優勝があっただけで、今大会2回戦に進んだのが全豪以外で初めてのツアー勝利)のプイユにストレート勝ちを収めました。3回戦では復調を期すズベレフにフルセットの末敗れています。

 カチャノフは、上で触れたプイユと似て去年のパリマスターズ制覇がウソのように不振で、1回戦で地元ムナールに勝ったのが3月のインディアンウェルズMS以来2ヶ月ぶりの勝利でした。尚、2回戦でベルダスコに惜敗。

3回戦~QF

 少しずつですが、けがから戻りつつある(スタン)ワウリンカ。今年はロッテルダム準優勝、アカプルコベスト8と、全盛期には至りませんが徐々に戻しつつあります。今回は1回戦で鉄人エルベール、2回戦で今季絶好調でクレーコーター、僕も1年ほど前から注目しているペラ、3回戦で錦織とかなりの強敵をいずれもストレートで下してベスト8進出。

 モンテカルロでマスターズ初優勝を果たしたフォニーニと土の子ティームはどちらが勝つのか全く分かりませんでしたが、ティームに軍配が上がっています。

 2016年以来2年ぶりにクレーコートに帰ってきたフェデラー。初戦の2回戦でガスケ、3回戦では最近元気なモンフィスに勝ってベスト8へ。クレーでも戦えることをアピールしました(ちなみに、なぜ今年クレーをプレーすることにしたのかについて、「みんながキャッキャ楽しそうにラリーしているのを見て我慢できなくなったんじゃないか」というファンの声があり、僕はネタで言ったんだろうけどあながち間違ってないと思います)。QFではティームと対戦し、1stセットを先取し2ndセットではタイブレークで2回のマッチポイントを握るもそこから挽回され逆転負けするという去年のインディアンウェルズデルポトロ戦と全く同じ展開で負けています。※ちなみに、直前まで迷っていましたが、結局ローマへの出場を公表。ティームには相当恨みがたまっている模様。 

 あと、僕の大好きなチリッチは胃腸炎でジョコ戦を前に棄権しました

SF、決勝

 ジョコ、ナダ、ティーム、チチと、いかにもマスターズらしい顔ぶれとなった準決勝。特にジョコとティームの対戦はどんな戦いになるのかかなり注目が集まっていました。ティームは、この時点ではフェデラーに勝っただけでしたがメンタル、戦術面の進化からファンはBIG4三枚抜きやっちゃうんじゃないかとざわついていました。試合は大方の予想通り激しい打ち合いとなり、両セットともにタイブレークにもつれますが、いずれもわずかなスキを見逃さなかったジョコが勝利。

 一方、ナダルが勝つと思われていたボトムの準決勝のほうに波乱が。新鋭チチパスがなんとナダルを倒してしまったのです。いやーまさか土でチチパスに負けるとは思ってませんでしたね。これでナダルはモンテ、バルセロナ、マドリードが終わってクレー無冠のままです。ちょっと全仏が心配になってきましたね。

 ただチチパスは本当にすごい。引き出しが多くてメンタルが強いです。なんか全体的に動きがダサいとこあるけど本当に強い選手になりましたね。ファンの間では、次世代ナンバーワンはサーシャじゃなくてチチなんでは?!という声も上がるほどです。2人ともまだ若くこれからどうなるかわかりませんが、楽しみですね。

 そして、絶対王者と新鋭の戦いとなった決勝。生で見てみなさんに詳しく試合の様子を伝えようと思ったんですが、5ゲーム目くらいの時に寝落ちしました(泣)見てるうちにだんだん意識がもうろうとしてきて、気づくと画面に流れていたのは中継ではなくハイライトでした

 結果だけ言うと、ジョコの優勝です。w なんだかんだでジョコがまともに活躍するの全豪以来ですね。さすがにジョコも年なのか、2015年とかみたいにずっと鬼畜モード維持するのは難しいのかも。その代わり、照準合わせた大会での強さはますます異常になってるような、、、

 でも、チチパスもよく頑張りました!

総評

 ベテランと若手が割とバランスよく活躍し、ベスト8からはグランドスラム並みの(なんなら今年の全豪よりぜんぜんグランドスラムっぽい)豪華なメンツになりました。ジョコ、フェデ、ナダ、スタン、チリ、サーシャ、ティーム、チチ。うーん、恐怖すら感じる並びですね。ほとんど今の世界最高の選手を上から順番に引っ張ってきたようなもんですね。こないだのモンテでのフォニーニ、ラヨビッチみたいに新しい風がふくのもよいですが、今回みたいに言わずと知れた強豪が上位に並ぶのもまた一興ですね。最後ジョコが勝って終わったというのも非常にきれいです。

 

すでにスタートしているローマMS、どんな戦いになるか楽しみです。

お読みいただきありがとうございました!

 

 

 

フェレールの引退について語ります。


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こんにちは。テニオタチャンネルです。

またも久しぶりの更新となってしまいました。

さて、現在行われているマドリードマスターズですが、すでに今大会での引退を表明していたダビド・フェレールの2回戦が昨日の早朝行われました。相手はもう8回目の対戦となるズべレフ(弟)。試合序盤は15歳年上のフェレールが次世代王者ズべレフ相手に互角の打ち合いを見せ先にブレークを奪います。しかし、ラリーを重ねるうちに感覚を取り戻したのかそこからズべレフが怒涛の巻き返しを見せ、1ー4から5ゲーム連取し第1セットを取ります。

テニスファンは誰もがここからフェレールが持ち直すことを期待していましたが、そこからの展開はあの鉄人フェレールが引退することに皆が納得せざるをえないものでした。世界一のスタミナとフットワークでBIg4全盛時代に世界3位まで登り詰めた鉄人が、少し左右に振られただけでも動けず、追いつけなくなっていました。あのフェレールが、こんなに走れなくなってしまうなんて、と昔の彼を知るファンはみんな思っていたでしょう。それほど年齢というのは残酷なものなんだなと。そして、次世代王者に全く対抗できないまま、あっという間にマッチポイントが訪れました(フェレールのサービスゲーム、0ー40)。ここでズべレフは一呼吸置き、観客に「Everybody.」と声をかけ、フェレールへの声援を求めました。それに応え、観客たちは最後のポイントになるかもしれないフェレールへスタンディングオベーションで大声援を送りました。フェレールもそれを受け、感極まった様子でした。ここでのズべレフの心遣いは本当に素晴らしかったです。そして最後のポイント、フェレールのバックのスライスがアウト、この瞬間彼の現役選手としてのキャリアは幕を閉じました。

試合後のセレモニーでは、家族や仲間、そして多くのファンから暖かい声援を受け、コートを去りました。「トロフィーももちろん嬉しいけど、みんなからの愛はもっと嬉しかった。本当にありがとう。」と彼らしいコメントを残しました。

 

フェレールは、練習から常に全力で、選手の間でも尊敬されていました。試合ではどんな球も決して諦めずに追い、最後まで戦い抜く姿は選手のお手本であり、選手やファンは彼を「ファイター」と呼びました。錦織やナダルを始め、多くの選手が引退を惜しみ、彼の人柄に感謝するコメントを出しています。

彼は、10年前後が選手寿命である過酷なテニスというスポーツにおいて、20年という長きにわたり世界の最高峰を走り続けてきました。BIG4という、伝説級の選手が4人も揃ってしまった時代にいながら世界トップ10を常に保ち、ツアーファイナルに7度も出場し、全仏準優勝、パリマスターズ優勝、ツアー27勝など多くの輝かしい戦績を残し、戦った試合数は1111試合、そのうち733が勝利でした。

 

強さ、人柄、何を取っても素晴らしいフェレールという人物がテニス界の表舞台からいなくなってしまうことはとても残念なことです。僕もテニスを始めた頃から彼を見ていて、ずっと好きでした。彼のテニスを見ていると、自分ももっと頑張らないとと思えました。

ですが、今テニス界はどんどん新しい風が吹いてきています。引退する選手を記憶にとどめつつ、新しい選手たちを応援していきましょう。

最後に、フェレールのプロフィールを改めてまとめてみたのでご覧ください。

 

〇ダビド・フェレール

・1982/4/2
・スペイン、ハベア
・175cm/73kg
・2000年 プロ転向
・プリンス→バボラ→ウィルソン/ロット
〇成績、戦績
・ATP27勝
・全仏2013 準優勝
・パリMS2012 優勝
・デビスカップ 2008、09、11 優勝
・2002年 ツアー初優勝(ルーマニア)
・2006年1月 トップ10入り
・全米2007 GS初ベスト4
・マスターズカップ2007 準優勝、世界5位
・2012シーズン 7優勝/76勝
・2013年 世界3位(BIG4以外:2007年ロディック以来)
・2014年 600勝到達
・2017年 700勝到達

〇ツアー優勝 27勝【クレー13、ハード12、グラス2】【MS1、500 10、250 16】
2002 ブカレスト クレー ホセ・アカスソ
2006 シュトゥットガルト クレー 〃
2007 オークランド ハード ロブレド
ボースタード クレー アルマグロ
東京 ハード ガスケ
2008 バレンシア クレー アルマグロ
スヘルトヘンボス グラス ジケル
2010 アカプルコ クレー フェレーロ
バレンシア ハード グラノジェルス
2011 オークランド ハード ナルバディアン
アカプルコ クレー アルマグロ
2012 オークランド ハード ロクス
ブエノスアイレス クレー アルマグロ
アカプルコ クレー ベルダスコ
スヘルトヘンボス グラス ペッシュナー
ボースタード クレー アルマグロ
バレンシア ハード ドルゴポロフ
パリ ハード ヤノビッツ
2013 オークランド ハード コールシュライバー
ブエノスアイレス クレー ワウリンカ
2014 ブエノスアイレス クレー フォニーニ
2015 ドーハ ハード ベルディヒ
リオデジャネイロ クレー フォニーニ
アカプルコ ハード 錦織
クアラルンプール ハード フェリロペ
ウィーン ハード ジョンソン
2017 ボースタード クレー ドルゴポロフ

 

マイアミマスターズの展望!各ブロックの注目カードなどを解説します。

こんにちは。テニオタチャンネルです。

今回は木曜日に開幕を控えたマイアミマスターズの注目ポイントについて解説していきます。この記事を参考にして大会を楽しんでいただければ幸いです!

トップハーフ


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 ジョコ山

不動のNO1シードでこの大会6度の優勝を誇るジョコビッチが君臨するトップハーフ第1ブロック。ジョコビッチはBYEで初戦をスキップした後、初戦の2回戦でいきなりわれらが空気さんことベルディヒと当たる可能性があります。ベルディヒが1回戦でトミックを下した場合この対戦が実現します。2人のH2Hはジョコビッチの25勝3敗となっていてかなり差があります。直近の対戦ではおととしのウィンブルドンQFでジョコビッチの棄権により空気が勝っていますが、最後まで試合して空気さんが勝った試合となると6年前のローマまでさかのぼります。

今年のベルディヒは序盤ドーハ準優勝、全豪4回戦、モンペリエベスト4となかなかのスタートを切りましたが、ここ最近は3回戦進出すらなく停滞気味なのは否めません。対するジョコビッチですが、全豪で圧倒的すぎる強さを見せた後、250や500の大会には出ずインディアンウェルズに出場。万全な体制で入ってきたと思われましたが2回戦で10年黒星がなかったコールシュライバーにまさかの敗戦。マイアミに向けて調子を戻せているのか気になるところです。ただまずQFまで行くのは大方ジョコビッチだと思われます

注目は反対側で、順当にいけば4Rで昨年覇者のイズナーとスーパーサーバーラオニッチが激突します。2人ともここのよく跳ねるコートと長身から繰り出す強烈サーブがよく合っているのでとんでもない強さになります。伏兵プイユ、エドモンドもいますが、この2人に勝つ可能性はかなり低いと思われます。そうなると、正直どちらがQFに行くのかは全く見当がつきません。イズナーとラオニッチ、どちらがジョコビッチへの挑戦権をゲットするかが最大の注目ポイントになると思われます。

もちろんアップセットの可能性もありますが、4つの山の中で一番読みやすい山だと思います。

ティーム山

インディアンウェルズでマスターズ初優勝を果たし上位4シード入りを果たしたティーム。もちろん疲労はあると思いますが、ティームのとっては比較的勝ちやすいドローだと思われます。この山に入っているシードはフチョビッチ、バシラ、もんちゃん、チョリッチ、シモン沼、キリオス、錦織となっていて、もしティームがインディアンウェルズの調子を維持しているとなれば覚醒錦織バーストモードモンフィスorキリオスくらいでしょう。(いや、それでも厳しい。)

 錦織の初戦の相手はラヨビッチor予選勝者となっています。ラヨビッチはそこそこ安定した成績を残していますが、格上に下克上するタイプではないイメージです。おそらく難なく勝ち、3回戦でキリオスとぶつかるでしょう。錦織とキリオスの過去の対戦は錦織の4戦全勝と圧倒的ですが、キリオスはアカプルコで一度波に乗ると手が付けられないことを改めて証明して見せたので、キリオスのやる気がどこまで上がるかも重要です。順当にいった場合の錦織の対戦相手は2Rラヨビッチ 3Rキリオス 4Rチョリッチ/シモン QFティーム/モンフィス SFジョコビッチ/イズナーorラオニッチ Fフェデラー/ズベレフとなっています。錦織の調子は悪くなければ、高確率でQFまでは堅いかと。

ボトムハーフ


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フェデラー山

えらいことになってます。読みやすいトップハーフとは打って変わってボトムは大荒れです。特に4つの山でもずば抜けて混戦必至なのがこのフェデラー山。シード勢がフェデラー、アンダーソン、ワウリンカ、メドベ、カチャノフ、シュワ、ディミトロフ、ジョンソンと濃すぎるメンツです。これが大会ベスト8進出者と言われても疑わないほどレベル高いプレーヤーが集まりました。

まずインディアンウェルズ同様3回戦でフェデラーと復調中ワウリンカがぶつかります。さらに3回戦ではメドベvsシュワ、ディミvsカチャノフと楽しみすぎるカード連発。ただ、シュワの初戦が最近シングルでも調子がいいシュトルフなのと、ワウリンカの初戦が鉄人エルベールなのは注意して見たいところです。順当にいけばQFはフェデ/下村ですが、だれが勝ってもめちゃめちゃ面白いこのフェデラー山です。

サーシャ山

チリッチ、ペラ、シャポ、フェレール、大先生と僕の好きな選手を詰め込んだようなこの山。さらにチチパス、チェッキナート、ゴファン、ティアフォー、そしてズベレフと若くて実力と勢いを兼ね備えるプレーヤーが揃った非常に質の高い組み合わせになりました。

僕の一押しチリッチは3回戦で早速インディアンウェルズで苦汁をなめたシャポへのリベンジチャンスがあります。ただその後は4Rチチパス/ペラ、QFサーシャとかなり厳しいドローが続きます。

ズベレフは2Rで去年激闘を繰り広げたフェレールと再戦する可能性があります。それに勝つと3Rティアフォー、4Rチェッキナート/ゴファンとなっていて、サーシャが負けるイメージは沸きません。おそらくQF行くでしょう。逆側に関してはチリッチはじめ本当に誰が上がってきてもおかしくありません。残念なことにダニエル太郎はこのブロックに入ってしまいました、、、対戦予定だったチョンヒョン君が棄権したので1Rの相手はまだわかっていませんが、仮に突破できても上位進出はほぼ望めないでしょう。

QFにチチパスブロックから誰が上がってくるのか注目です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。とりあえず、自分が思う注目点について長々と語ってみました。一言でいうと「ボトムハーフをみろ!」ということです。笑 

マイアミマスターズ、楽しみましょう!

お読みいただきありがとうございます。

 

 

 

 

【デイリーテニス#16】250ウィーク 2回戦〔モンペリエ、ソフィア、コルドバ〕

こんにちは。テニオタチャンネルです。

今回は、見出しにある3大会の2回戦のハイライトをお伝えしていきます。

○モンペリエ

  キャリア初のグランドスラムベスト4入りを果たし最高のスタートを切った第1シード、プイユ。1回戦をbyeでスキップし迎えた初戦の相手は元世界8位の古豪・バグダティス。ファーストセットでは先にブレークを奪いセットポイントを迎えますが、なんとこれを4回連続で逃します。そのままデュースからブレークバックを許しタイブレークまで持ち込まれると、タイブレークではバグダティスが圧倒しセットを取ります。セカンドセットは激しいブレーク合戦となりまたもタイブレークの末プイユが取り返しファイナルセットへ。勝利を掴みました。プイユはまさかの1回戦敗退となりました。

  ツォンガとシモンの、プレースタイル正反対なフランスベテラン対決はツォンガに軍配があがっています。

  全豪ダブルス優勝から1回戦突破している鉄人エルベールはイバシカに逆転勝利。  3回戦でシャポバロフとぶつかります。

  そして、我らが空気さんことベルディヒは奇人ペールを6-0 6-2でボッコボコにし、かつてダブルベーグル(下図参照)という屈辱を喰らった


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ゴファンにリベンジを果たしたいところでしたが、そのゴファンがクライノビッチにまさかのストレート負けを喫しリベンジマッチ実現はなりませんでした

○ベスト8:アルボット、バグダティス、ツォンガ、シャルディ、エルベール、シャポバロフ、ベルディヒ、クライノビッチ

◯ソフィア

  第1シードのカチャノフは53位のベレッティーニと対戦。ファーストセットをタイブレークで取りますが、そこから逆転負けを喫しました。僕の推し、ベルダスコとクーリザンはともに勝ち上がりました。その他、シード勢のバウティスタアグート、メドべ、モンフィス、チチパスは順当にベスト8進出を果たしています。

◯ベスト8:ベレッティーニ、ベルダスコ、バウティスタアグート、フチョビッチ、クーリザン、メドべ、モンフィス、チチパス

◯コルドバ

  僕の推し、59位のペラは同じ左利きのクレー巧者ラモスビノラスと対戦。ファーストセット、セカンドセット両方とも1時間前後の長いセットになりましたがこれを2つとも制しベスト8進出。準々決勝では日本人ファンも多い20位シュワルツマンとぶつかります。背が低いことで日本人からすんごい好かれてますよね、シュワちゃん。170cmしかないとは思えない強烈なストロークは目を見張るものがあります。僕も2017年のジャパンオープンでティームとダブルスで出てたのを見ましたが、185cmあってテニス界屈指のパワーヒッターティームに全く引けを取らない力強さがある上にコントロールも抜群で、見てて惚れ惚れしました。さらに、打ち込むときは身長をカバーするためか結構ジャンプして打つんですが、全く打点がブレないんです。あの正確無比かつパワフルなストロークを身につけるためにどれだけの努力が必要なのか僕には想像もつきません。そのシュワルツマンにペラが挑みます。

  1シードのフォニーニはスロベニアのベデネと対戦しましたが、1ー6 4ー6とまさかの完敗。これで今週の3大会で第1シードが全員初戦負けという異例の事態となりました。特にこのコルドバでは2回戦でカレーノブスタが棄権、ジャジリとチェッキナートが敗れており、現在残っているシードは上のペラとシュワルツマンのみとなっています。

 

以上、250、3大会の2回戦の結果をお伝えしました。

お読みいただきありがとうございました!

【デイリーテニス#15】250ウィーク 1回戦〔モンペリエ、ソフィア、コルドバ〕

こんにちは。テニオタチャンネルです。

かなり久しぶりの更新となってしまいましたが、今日からは、今週1週間をかけて行われているモンペリエ/フランス、ソフィア/ブルガリア、コルドバ/アルゼンチンの3つのATP250の大会についてお伝えしていきます。

2月は1年の中でもかなり試合数が多い月です。毎週3つずつ大会があって、そのほとんどが250です。第3週まではロッテルダムとリオの2つの500を除き全て250です。最終週になると、ドバイとアカプルコの2つの500が同時に行われます。250が多いので、新しいツアー優勝者が生まれやすいのも2月の特徴です。3月になると、うって変わってマスターズ2つだけですからね。それぞれの月で違ったテニス観戦の楽しみ方があります。

それでは見ていきましょう。

◯モンペリエ

  フランス開催ということでフランス人プレーヤーが多い今大会、ワイルドカードで出場のツォンガは同じくワイルドカードのウンベルトに勝って2回戦進出。空気さんも予選勝者バッヒンガーにフルセットで勝利しています。また、エルベールはアメリカの重戦車クドラをわずか56分で秒殺。いや、ダブルスにシングルに活躍がすごいですね。多分いまツアーで一番頑丈なんじゃないですか?エルベール。全豪ではダブルス優勝した上にシングルでも3回戦まで行ってまた今大会でも元気に1回戦突破ですからね。がんばれ、ピエールちゃん。なお、我らが大先生はグラノラーズに負けました、、、

  ◯2回戦進出者:プイユ、ゴファン、シャポ、シモン(以上4人はbye)、バグダティス、グルビス、アルボット、ツォンガ、hoang(読み方含めほとんど選手情報なし)、シャルディ、エルベール、イバシュカ、グラノジェルス、ペール、空気、クライノビッチ

◯ソフィア

  ワウリンカ、カチャノフ、メドベ、チチパス、モンフィス、アグート、ベルダスコと250二してはなかなか豪華な顔ぶれのソフィア。復帰を期すワウリンカは、ハゲのビッグサーバーコピルから1セット目を奪いセカンドセットもタイブレークに持ち込むもそこから逆転負け。コピルはソフィアと相性いいみたいですね。去年も準優勝してます。コピルはこれまで目立った活躍はありませんでしたが昨年跳ね、準優勝を2つしています。世界ランクも現在の56位がキャリア通じて最高と今が旬(?)のプレイヤーです。あと、40歳くらいに見えますが、なんと錦織より年下(!!!!!)です。これ結構衝撃ですよね?見たことない人の為に写真を↓
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これが28歳、、大分髪を捧げてますね

その他、ベルダスコ、エブデン、モンフィスは順当に勝ち上がりましたが、セッピ、マナリノ、バシラシヴィリは敗れました。ちなみに僕の推しのクーリザンは昨年覇者バシッチに勝ちました!!!

○2回戦進出者

  カチャノフ、チチパス、メドベ、アグート(ここまでbye)、べレッティー二、コピル、エブデン、ベルダスコ、マデン、フチョビッチ、ブランズ、クーリザン、ハーセ、モンフィス、ククシュキン、シュトルフ

○コルドバ

    最後は唯一ヨーロッパではなく南米アルゼンチンで行われているコルドバです。こちらには南米出身でシングルでツアーレベルの選手はだいたいアルゼンチン人ということもあり南米の有力選手はほとんど集まりました。南米以外の出場選手はほぼイタリアとスペイン人と、なにかラテン系のお祭りかと勘違いしそうなほど顔が濃いメンツとなっています。さて試合の方ですが、いきなり5シードのジャリーと7シードのマイヤーが姿を消しています。僕の好きな6シードペラは無事イタリアのロレンツィを全く寄せ付けず勝ち上がりました。また昨年の優勝者と準優勝者カルバレス・バエナとラモスビノラスもしっかりと2回戦進出を果たしています。

○2回戦進出者

フォニーニ、チェッキナート、シュワルツマン、カレーノブスタ(ここまでbye)、ベデネ、クエバス、ジャジリ、ギアネッシ、ラモスビノラス、ペラ、ロンデロ、ソネーゴ、Cachin、デルボニス、カルバレスバエナ、ムナー

 

以上、3大会の1回戦の結果をお伝えしました!

お読みいただきありがとうございました!

大会レビュー#5 全豪オープンを振り返る

こんにちは。テニオタチャンネルです。

終わりましたね。全豪。今回は、全豪について全体的に振り返っていこうと思います。

  1.  錦織、満身創痍ながらベスト8進出
  2. メドベ、強い。
  3. ズベレフやっぱり3セット番長説
  4. ヒョンくん、フェデラー、チリッチ、エドモンド大幅失効、、、
  5. 若手の台頭
  6. ツアーファイナリスト消えすぎ
  7. 空気さん、復活!!!
  8. マレー最後の全豪
  9. やはりBIG4か、、、
  10. その他試合結果

1.錦織、満身創痍ながらベスト8進出

  前哨戦のブリズベンで久々の優勝を果たしいい流れで臨んだ今大会。ケガが気がかりなだけにアーリーラウンドではあまり時間をかけずにトントン勝って行きたいところでしたが、シードなしでもやはり相手はトッププロ。そう簡単にはいきませんでした。1回戦で当たった相手は世界176位の無名選手マイクシャック。レベルでいうとチャレンジャーですね。日本勢だと内山あたりと同格です。錦織としては軽くひねりつぶして体力温存といきたいところでしたが、マイクシャックの思わぬ善戦ぶりにいきなり2セットダウンと追い込まれます。しかしここでマイクシャックの身体に異変が。息を吹き返した錦織が2-2まで持ち込むと、マイクシャックの棄権となりました。続く2回戦では大ベテラン、カルロビッチ大先生と対戦。プネで準優勝し衰えない元気さを見せていた大先生もまた錦織を追い込みます。錦織が先に2セットアップと有利に試合を進めますが、3,4セットを大先生がわずかなチャンスをものにしてフルセットにもつれます。ファイナルセットも両者ブレークを許さず、10ポイント制マッチタイブレークに突入します。ここで先にリードを奪ったのは大先生でしたが、錦織が持ち味の逆境に強いメンタルを発揮し、土壇場で逆転。見事4時間近い試合を制し勝利を飾りました。3回戦のソウザ戦にしてようやく圧勝します。しかし、4回戦のカレー戦はまたしても大激戦に。マッチタイブレークにもつれ、5-8と危険なスコアまでリードされますが、またしても鋼のメンタルで追い込まれてからさらにラリーのレベルを上げ、またしても逆転勝利したのです。ただ、もう30手前という年齢になった錦織。負担がかかり過ぎたんでしょう、QFジョコビッチ戦は途中棄権になりました。

 今回は、もうとにかく錦織の心の強さがわかる大会でしたね。さすが、フルセット勝率歴代記録保持者です。どんなに追い込まれてもあきらめませんし、どんなにプレッシャーかかる場面でも委縮するどころかそれまでを超えたレベルのプレーを見せてくれますね。

  今回途中棄権となりましたが、まだまだシーズンは長いです。ATPは相当なブラック協会(ファンからするといっぱい大会やってくれるのでありがたいけど、選手から見たらね、、)で、休みもほとんどありません。とにかく、休む大会はしっかり休んで、無理のない範囲で活躍を見せていただきたいところです。

2.メドベ、強い

  去年一気に頭角をあらわしたメドベデフ。楽天では錦織をストレートで下して優勝し、今期はチチパス、デミナーと並んで最も伸びが期待されている若者です。(髪の毛は結構ささげてる)そんなメドベデフですが、1回戦では予選勝者ハリス、2回戦でハリソン兄、3回戦ではゴファンと、なかなかなメンツを全く寄せ付けずに4回戦のジョコビッチまで上がってきました。テニスファンの間でも、今回big4以外でジョコビッチに対抗できるのはメドベしかないないとの声もありました。結果は負けましたが、1セット取る健闘を見せました。今大会のジョコビッチの仕上がりを見ると、1セット取っただけでも相当なもんと言えるでしょう。

  今後が楽しみなメドベ、以前デイリーテニスの記事でも書きましたが、ツアーファイナルに行ってもおかしくないと思っています。

3.ズベレフやっぱり3セット番長説

  はい、これはもうテニスオタの中では定番ネタです。マスターズとかツアーファイナルではbig4並の強さを誇る世界3位ズベレフ弟。それなのにグランドスラムになった瞬間普通の選手と化す現象です。彼がトップ選手になった時からずっと言われていることで、去年ツアーファイナルでフェデラーとジョコビッチを立て続けに下し、ついに世代交代だ!来年はズベレフがグランドスラム獲るぞ!的な気運になっていたところでまたもやってくれましたねw  まあ、相手はラオニッチでしたし、まだ今年あと3回グランドスラムあるので、気長に待ちましょう。

4.ヒョン君、フェデラー、チリッチ、エドモンド大幅失効、、、

  上に挙げた4人は、去年の同大会でベスト4入りした面々です。全員が今年はその成績に大幅に届かなかったので、かなりの失効があります。一番きついのはフェデラーで、去年の獲得ポイントは優勝なので2000ポイント、対して今年は準々決勝敗退なので180ポイント獲得、すなわち1820ポイントの失効となってしまいました。これにより、ズベレフ、デルポ、アンダーソンに抜かれ6位に転落(逆にこんだけ失効して6位てw)しました。

  去年準優勝したチリッチは4回戦敗退ですので、1020の失効となり10位に。悲しい。

  エドモンドは710ポイント失効で15位落とし29位に。そして今回一番ランキングを落としのはヒョン君で、失効ポイントはこの4人で一番少ない675なんですが、なんと25もランキングを落とし50位となりました。確かに、エドモンドはその後もそこそこ安定してましたが、ヒョン君は全豪以降目立った活躍なかったもんね、、

5:若手の台頭

  今大会は若手(ネクジェネ)の活躍が目立ちました。最も好成績だったのはチチパスで、バシラシヴィリや、前哨戦ドーハを制し破竹の勢いだったバウティスタアグート、そしてフェデラーを下しベスト4入りしました。ティアフォーは、アンダーソン、セッピ、ディミトロフといった経験豊富な強豪を倒してナダルとの準々決勝へ進出。また、2番の記事でも書きましたが、メドベデフはライアンハリソンやゴファンを全く寄せ付けず。4回戦ではジョコビッチに敗れるものの1セットを奪う健闘を見せました。同じくシャポバロフも3回戦で1セット取っており、この全豪でジョコビッチからセットを取れたのはこの2人だけでした。また、今大会では上位進出はならなかったもののデミナーやカチャノフ、錦織を崖っぷちまで追い込んだマイクシャック、新星ポピリンなど、有望な若手がたくさんいます。若手が強いと、テニス観るのが更に楽しくなりますね

6:ツアーファイナリスト消えすぎ

  真の強者だけが出場できるツアーファイナル、昨年そこにいた選手達が今回は早々に姿を消しました。まずイズナーが初戦敗退します。これに関しては、全豪の遅く跳ねないコートはあまりイズナーに合ってない気がするので仕方ないともとらえられます。しかしその後、ティームが2回戦で棄権、アンダーソンも2回戦でティアフォーに敗退、チリッチとズベレフが4回戦敗退となんとも微妙な結果でした。フェデラー、ジョコビッチ、錦織の3人だけが2週目勝ち残りでした。観てる側としては物足りなかったですが、強い選手ほど試合期間が長くなり身体への負担は増えるのに休みの時間は短くなるので、無理もないと思います。ツアーは調べれば調べるほど大変ですし、、無理しないように調整してほしいです。

7:空気さん、復活!

  こちらはテニスオタク待望の話題です。強いベルディヒが帰ってきました。前哨戦ドーハで準優勝して全豪入り、エドモンド、ハーセ、シュワルツマンとなかなかタフな組み合わせを勝ち抜いてナダルとの4回戦まで勝ち上がりました。さすがにナダルにはかなわなかったもののジョコビッチ以外で唯一タイブレークまで持ち込みました。

また上位シードにベルディヒさんの名前を見られるのが待ち遠しいですね。

8:マレー最後の全豪

  衝撃の引退発表をして臨んだ今大会。1回戦でバウティスタアグートとの試合に姿をあらわしたマレーには惜しみない拍手が送られました。マレーは勢いのいいバウティスタアグート相手に2セットダウンからタイブレークを2つ取ってフルセットに持ち込む健闘を見せた後、吐いたしました。

  なお、その後この大会が最後になるのか、ウィンブルドンまで続けるのかの本人からの発表はなく、股関節の手術を受けた様子がインスタグラムにあげられています。今後どうなるのか引き続き見守りたいと思います。

9:やはりbig4か、、、

  昨年、最後のマスターズであるパリでカチャノフがジョコビッチを下して優勝、さらにツアーファイナルではサーシャがフェデラーとジョコビッチを2枚抜きして優勝と、世代交代の気運が高まった中での今大会でした。実際、5番でも書いた通り、チチパス筆頭にメドベデフやティアフォーの活躍が見られましたが、やはりジョコビッチやナダルと戦うとそのあまりにも大きな壁が素人目にも見て取れました。若手が育っていくのはこれからとはいえ、big4の残る3人はまだまだテニス界の頂点を明け渡す気はなさそうです

10:その他試合結果

  これまで挙げていないその他の試合として、ダニエル太郎は1回戦をコキナキスの棄権で勝ち上がった後、シャポバロフにストレートで敗れています。西岡良仁は1回戦でサングレンを下し、2回戦でカチャノフに敗れました。

  ダブルスでは、フランスのベテランペア マウー/エルベール組が優勝し、ダブルスのキャリア・グランドスラムを達成しました。日本のマクラクラン/シュトルフは1回戦で敗退しています。

 

以上で全豪のレビューを終わります。

お読みいただきありがとうございました!