テニオタチャンネル

テニスオタクの社会人が、数々の大会をチェックし、スコアをファイリングし、時には会場へ足を運んで得たテニスの知識を元に誰よりも詳しく男子プロテニスを皆さんに紹介します。

マイアミマスターズの展望!各ブロックの注目カードなどを解説します。

こんにちは。テニオタチャンネルです。

今回は木曜日に開幕を控えたマイアミマスターズの注目ポイントについて解説していきます。この記事を参考にして大会を楽しんでいただければ幸いです!

トップハーフ


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 ジョコ山

不動のNO1シードでこの大会6度の優勝を誇るジョコビッチが君臨するトップハーフ第1ブロック。ジョコビッチはBYEで初戦をスキップした後、初戦の2回戦でいきなりわれらが空気さんことベルディヒと当たる可能性があります。ベルディヒが1回戦でトミックを下した場合この対戦が実現します。2人のH2Hはジョコビッチの25勝3敗となっていてかなり差があります。直近の対戦ではおととしのウィンブルドンQFでジョコビッチの棄権により空気が勝っていますが、最後まで試合して空気さんが勝った試合となると6年前のローマまでさかのぼります。

今年のベルディヒは序盤ドーハ準優勝、全豪4回戦、モンペリエベスト4となかなかのスタートを切りましたが、ここ最近は3回戦進出すらなく停滞気味なのは否めません。対するジョコビッチですが、全豪で圧倒的すぎる強さを見せた後、250や500の大会には出ずインディアンウェルズに出場。万全な体制で入ってきたと思われましたが2回戦で10年黒星がなかったコールシュライバーにまさかの敗戦。マイアミに向けて調子を戻せているのか気になるところです。ただまずQFまで行くのは大方ジョコビッチだと思われます

注目は反対側で、順当にいけば4Rで昨年覇者のイズナーとスーパーサーバーラオニッチが激突します。2人ともここのよく跳ねるコートと長身から繰り出す強烈サーブがよく合っているのでとんでもない強さになります。伏兵プイユ、エドモンドもいますが、この2人に勝つ可能性はかなり低いと思われます。そうなると、正直どちらがQFに行くのかは全く見当がつきません。イズナーとラオニッチ、どちらがジョコビッチへの挑戦権をゲットするかが最大の注目ポイントになると思われます。

もちろんアップセットの可能性もありますが、4つの山の中で一番読みやすい山だと思います。

ティーム山

インディアンウェルズでマスターズ初優勝を果たし上位4シード入りを果たしたティーム。もちろん疲労はあると思いますが、ティームのとっては比較的勝ちやすいドローだと思われます。この山に入っているシードはフチョビッチ、バシラ、もんちゃん、チョリッチ、シモン沼、キリオス、錦織となっていて、もしティームがインディアンウェルズの調子を維持しているとなれば覚醒錦織バーストモードモンフィスorキリオスくらいでしょう。(いや、それでも厳しい。)

 錦織の初戦の相手はラヨビッチor予選勝者となっています。ラヨビッチはそこそこ安定した成績を残していますが、格上に下克上するタイプではないイメージです。おそらく難なく勝ち、3回戦でキリオスとぶつかるでしょう。錦織とキリオスの過去の対戦は錦織の4戦全勝と圧倒的ですが、キリオスはアカプルコで一度波に乗ると手が付けられないことを改めて証明して見せたので、キリオスのやる気がどこまで上がるかも重要です。順当にいった場合の錦織の対戦相手は2Rラヨビッチ 3Rキリオス 4Rチョリッチ/シモン QFティーム/モンフィス SFジョコビッチ/イズナーorラオニッチ Fフェデラー/ズベレフとなっています。錦織の調子は悪くなければ、高確率でQFまでは堅いかと。

ボトムハーフ


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フェデラー山

えらいことになってます。読みやすいトップハーフとは打って変わってボトムは大荒れです。特に4つの山でもずば抜けて混戦必至なのがこのフェデラー山。シード勢がフェデラー、アンダーソン、ワウリンカ、メドベ、カチャノフ、シュワ、ディミトロフ、ジョンソンと濃すぎるメンツです。これが大会ベスト8進出者と言われても疑わないほどレベル高いプレーヤーが集まりました。

まずインディアンウェルズ同様3回戦でフェデラーと復調中ワウリンカがぶつかります。さらに3回戦ではメドベvsシュワ、ディミvsカチャノフと楽しみすぎるカード連発。ただ、シュワの初戦が最近シングルでも調子がいいシュトルフなのと、ワウリンカの初戦が鉄人エルベールなのは注意して見たいところです。順当にいけばQFはフェデ/下村ですが、だれが勝ってもめちゃめちゃ面白いこのフェデラー山です。

サーシャ山

チリッチ、ペラ、シャポ、フェレール、大先生と僕の好きな選手を詰め込んだようなこの山。さらにチチパス、チェッキナート、ゴファン、ティアフォー、そしてズベレフと若くて実力と勢いを兼ね備えるプレーヤーが揃った非常に質の高い組み合わせになりました。

僕の一押しチリッチは3回戦で早速インディアンウェルズで苦汁をなめたシャポへのリベンジチャンスがあります。ただその後は4Rチチパス/ペラ、QFサーシャとかなり厳しいドローが続きます。

ズベレフは2Rで去年激闘を繰り広げたフェレールと再戦する可能性があります。それに勝つと3Rティアフォー、4Rチェッキナート/ゴファンとなっていて、サーシャが負けるイメージは沸きません。おそらくQF行くでしょう。逆側に関してはチリッチはじめ本当に誰が上がってきてもおかしくありません。残念なことにダニエル太郎はこのブロックに入ってしまいました、、、対戦予定だったチョンヒョン君が棄権したので1Rの相手はまだわかっていませんが、仮に突破できても上位進出はほぼ望めないでしょう。

QFにチチパスブロックから誰が上がってくるのか注目です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。とりあえず、自分が思う注目点について長々と語ってみました。一言でいうと「ボトムハーフをみろ!」ということです。笑 

マイアミマスターズ、楽しみましょう!

お読みいただきありがとうございます。