テニオタチャンネル

テニスオタクの社会人が、数々の大会をチェックし、スコアをファイリングし、時には会場へ足を運んで得たテニスの知識を元に誰よりも詳しく男子プロテニスを皆さんに紹介します。

〔全豪テニス〕明日ついに決勝。ジョコビッチとナダルの対戦成績や勝敗予想をまとめます

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こんにちは。テニオタチャンネルです。今回は明日に控えた全豪男子シングル、ジョコビッチ対ナダルのレジェンド対決に向けて、これまでの対戦成績や今大会の勝ち上がりをまとめ、勝敗を予想していきます。 

  1. これまでの対戦成績
  2. コート別対戦成績
  3. 今大会の様子
  4. まとめ・勝敗予想

ひとつづつ見ていきます。

1:これまでの対戦成績

  さて、テニス界ではフェデラーナダルの組み合わせに続いて最も「ライバル」感のある2人ですが、対戦した回数「52回」は長いテニス界の中で、全ての選手の組み合わせの中で歴代1位となっています。このことが物語っているのは、お互いのキャリアの長さももちろんですが、圧倒的な強さを表しています。というのは、この2人は若い頃からずーっとトップ選手であり、どの大会に出るときも大体トップシードであり、対戦するにはお互いが準決勝あたりまで勝ち上がらないと顔合わせできないということです。さらに、その舞台はATP250や500ではほとんどなく、大多数がグランドスラム、マスターズにツアーファイナルと、世界の強豪中の強豪が集まる大会ばかりです。それを毎回毎回はねのけて顔合わせしていることから、その人智を超えた強さがうかがえます。

  さてその成績ですが、ジョコビッチ27ー25ナダルとわずかにジョコビッチが上回っています。通常、どんなプレースタイルの選手でも、ナダルの右利きのバックハンドをえぐるようなヘビースピンフォア、刺さるような強烈なバックハンド、それらを自由自在に操るコントロール、どんなに振っても追いつくスピードと追いついたらさらにパワーを乗せて返すカウンター、絶対に諦めない強い心、そして近年では磨きのかかったネットプレーと、そのあまりの弱点の無さと、数がある上にどれも世界トップの質の武器の前にどんな戦略も崩れてしまうのですが、ただ1人、ジョコビッチだけはそれらを打ち砕くことができるのです。ヘビースピンに負けない盤石のバックハンド、ナダルに引けを取らない守備範囲とカウンター能力(もしかしたら、ここ2年ほどはネットプレーではナダルの方が上なぶんストローク戦ではジョコビッチの方が上な可能性が高い)を駆使し、ナダルに勝ち越しています。現役選手でナダルに勝ち越している選手はジョコビッチ以外いません。(引退選手で2人)

  時期としては、初の対戦は2006年全仏のQFですが、そこからは年別で見ると5年間ナダルが勝ち越していました。ところが、2011年からパワーバランスが変わり、6ー0でジョコビッチが勝ち越します。2012年は再びナダルが勝ち越し、2013年は3勝ずつのドローとなりますが、翌年から3年連続でジョコビッチの勝ち越しとなりました。

  最近では対戦自体が減ってきていて、おととしは1回だけ、去年も2回の対戦となっており、明日はウィンブルドン準決勝以来約半年ぶりの顔合わせです。

2:コート別対戦成績

  次は、どのコートでどんな勝敗となっているのか見ていきましょう。

 ①芝・・2勝ずつのドロー。芝の大会自体が少ないので対戦も少なく優劣つけにくいのと、お互い速いコートは特別得意ではない。

 ②クレー・・言わずと知れたナダルのお庭。ナダル16勝7敗。ナダルはクレーでの生涯勝率90%越えなので、ここまで対抗できているジョコは異常。

 そして、気になる今回の舞台、③ハードコートですが、室内屋外問わず全ハードコートとしてみると、なんとジョコビッチの18勝7敗と圧倒的です。これは驚きですね。ハードでは、若干ジョコの方が勝ってるかな〜程度のイメージですが、実はクレーでの力関係を逆にしたレベルの勝率差があります。ジョコはどのコートでも王者ですが、やはりハードではずば抜けてます。クレーのナダル、芝のフェデラー、ハードのジョコビッチというイメージはデータからも正しいことがわかります

ちなみに、この全豪では実は一回しか対戦がなく、それがテニスファンなら誰もが知っているあの伝説の試合、全豪2012決勝なのです。

3:今大会の様子

 最後に、勝敗予想する上で重要な今大会での勝ち方を見ていきましょう。

 ①失ったセット数・・ジョコビッチ2 ナダル0

 ②ここまでの総試合時間・・ジョコビッチ12時間1分 ナダル12時間25分

 ③一番苦戦した試合・・ジョコビッチ vsメドべデフ 6ー4 6ー7 6ー2 6ー3 3時間19分

                                         ナダル vsダックワース 6ー4 6ー3 7ー5 2時間17分

いやーーー、、引くほど強いですね。特にナダルは異常です。1セットも落としてません。1番苦戦した試合に関しても、全然苦戦じゃないですよね。普通に圧勝です。wそれでもジョコビッチの方が総試合時間が短いのは、QFで錦織が途中棄権したのが影響しています。

お互い疲れていようがおかまいなしに決勝でハイパフォーマンスしますが、ここまで両者温存しての決勝はなかなか見れるものではないと思います。明日は、壮絶な戦いになると思います。

4:まとめ・勝敗予想

  以上のデータを踏まえて勝敗予想します。50:50(%)が初期状態だとして、全体の対戦成績でジョコビッチ55:45ナダル。そしてハードコートでの対戦成績からジョコビッチ70:30ナダル。そして今大会、どちらも絶好調ですがナダルの方がより圧勝している点を考慮しジョコビッチ65:35。その他いろいろ考えて、僕の予想はジョコビッチ60%、ナダル40%ということで、ジョコビッチ勝利を予想というのがデータからいえることなんですが、僕の直感ではナダルが勝つと思ってます。

  

いかがでしたでしょうか。皆さんは明日の決勝、どう見ますか??

いずれにせよ、どんな戦いになるのか楽しみですね!!

では最後に、2012年全豪決勝を見て心の準備をしましょう。

お読みいただきありがとうございました!


Australian Open 2012 Final Djokovic vs Nadal highlights 1080p