大会レビュー#2 ドーハ
こんにちは。大会レビュー第2回、ドーハ編です。
この大会は250ですが、500のドバイと同じリッチな香りがします。
実際、ジョコビッチ、カチャノフ、ワウリンカ先生、ゴファン、ベルディヒ(愛称:空気さんetc)、ティームなど他の大会がかすむような豪華メンバーで開催されました。
では、詳しく見ていきましょう
1:ジョコビッチ
昨年、最初は太郎に負けるなどふがいなかったものの、いきなりウィンブルドンで優勝したかと思うとみるみる復調し、独裁政権時代の強さを取り戻しつつある優勝大本命、ジョコビッチ。(2015年はジョコビッチ以外が優勝する大会あんの?ってくらい独裁でした)しかし今大会ではフチョビッチ、バシラシヴィリにフルセットと苦戦し、バウティスタアグートにもフルセットに持ち込まれると敗北、ベスト4には上がってきたものの、ジョコビッチにしてはイマイチな結果になりました。
とはいえ、目指すのは全豪優勝。シドニーにもオークランドにも出ていませんし、トレーニングをして、一週間後には、メルボルンで猛威を振るうジョコビッチが見られるでしょう。
2:バシラシヴィリの安定感
僕が密かに注目しているのがこのバシラシヴィリ。特別好きな選手というわけではないのですが、どの大会でも安定して勝っているイメージがあります。去年はハンブルグと北京の500を2つ制し、まだ26歳ということでまだまだ伸びると思っています。
この大会ではQFでジョコビッチに負けたものの、1回戦でラモスビノラス、2回戦でルブレフと決して楽ではない相手を下してベスト8に進出しました。自己最高位は去年の21位ということで、今年は是非20位の壁をぶち壊してほしいものです。
3:スタン復調の兆し?
テニスファンなら誰もが待ち望む、スタンワウリンカの復活。今大会では、パリマスターズを制した成長株カチャノフと、安定感あるジャリーを下しその兆しを見せてくれました。次の舞台全豪は、2014年にワウリンカがジョコビッチ、ベルディヒ、ナダルと名だたる強豪を破って優勝し、現在7人(ジョコ、ナダ、フェデ、マレー、デルポ、チリッチ、ワウリンカ)しかいないグランドスラムチャンピオンになった大会です。ワウリンカには時間をかけてゆっくり復帰してほしいですが、全豪で輝く姿をみたいですね。
4:バーディッチさんお帰りなさい!
某テニス掲示板にて圧倒的な人気を誇るバーディッチさん。
ベルディヒ、ベルディッチ、バーディッチ、ベルダイク、空気、デンジャラスなど、多すぎる読み方とあだ名を持つベルディヒさん ※あだ名の由来についてはそのうち個人ピックアップ記事で解説します
もちろん人気なだけではなく、グランドスラムでbig4全員に勝利、ツアーファイナル6年連続出場、グランドスラム準優勝、マスターズ優勝など実力も兼ね備えています。
ところが最近は不振に苦しんでおり、引退を心配する声もあがるほどでした。
そのベルディヒですが、2018シーズンをしっかりトレーニング、休養に充てた甲斐があったのか、いきなり決勝進出を果たします。これは僕にとっても、嬉しいニュースでした。しかも、コールシュライバー、ベルダスコ、エルベール、チェッキナートと実力ある選手を破っての準優勝でした。
今後もベルディヒの活躍に注目します。
5:ティームさん?
昨年はローランギャロス準優勝、ツアーファイナル3年連続出場など、しっかりと成績を残したティーム。しかし、今回はエルベールに負けてあっさり1コケ。これでエキシビジョンのカチャノフ、チョンヒョンから3連敗となりました。どうもティームらしくありません。ただまだシーズンは始まったばかり。これから間違いなく調子を上げてくるでしょう。
6:アグートおめでとう!
さて今回の大会を制したのは、スペインの30歳、バウティスタアグートでした。既にツアー7勝を挙げている選手なので優勝自体には不思議はないですが、最初に挙げたようにかなりレベル高い選手が出てたので、全く予想外でした。
更なる活躍に期待です。
以上、大会レビュー第2回ドーハ編でした。
最後に、バウティスタアグートvsジョコビッチ、ベルディヒvsバウティスタアグートの決勝の動画を貼っておきます。
お読みいただきありがとうございました!
Tomas Berdych Vs Roberto Bautista Agut - Doha 2019 Final (Highlights HD)
Novak Djokovic Vs Roberto Bautista Agut - Doha 2019 SF (Highlights HD)