テニオタチャンネル

テニスオタクの社会人が、数々の大会をチェックし、スコアをファイリングし、時には会場へ足を運んで得たテニスの知識を元に誰よりも詳しく男子プロテニスを皆さんに紹介します。

大会レビュー#3 プネ

こんにちは。

大会レビュー第3回、プネ編です。

この大会は同時期開催の2大会と比べると穴場感がありますね。

今はあくまでオセアニアシーズンであり、選手みな全豪に向けてコンディションを整えたいことから、オセアニアでの大会の方に選手が集まるのは背景として当然のことと言えるでしょう。そのため、このインドで行われる大会にはランクが低めの選手(といってもストレートインの選手はみんなトップ100ですけどね)が集まります。ただ、ケビンアンダーソンに関しては、本気で全豪優勝を狙っているはずなのに、時差がありコンディションを整えにくいインドを選んだのか疑問ではあります。

そんなプネですが、昨年はシモンがそのアンダーソンを決勝で下し優勝していますが、今年も同じ組み合わせが準決勝で実現します。今年はアンダーソンがリベンジを果たし、決勝進出を果たします。またシモンもポイントは160ポイント失ってしまいましたが、今年もベスト4としっかり結果を残してきました。

また、僕が以前から動きを追っているチェコのジリヴェセリですが、1回戦で予選勝者に勝った後、ペールに手も足も出せないまま敗れました。ジュニア時代には世界スーパージュニアで単複優勝し、198cmで左利き、ビッグサーブ持ちと強そうな要素を持ち、試合を見ても豪快で面白いのでいつか爆発的に活躍するのではないかと注目しているのですが、いまいちパッとしません、、 ただまだ25歳であり、また選手寿命もどんどん伸び、ワウリンカやアンダーソンのように30近くなってからいきなり跳ねるケースもあるので、引き続き見守りたいと思います。

また、お隣韓国のスター、チョンヒョンですが、今回は2回戦、1回戦はシードでbyeだったので実質1回戦で敗れました。全豪は去年ズべレフ、ジョコビッチを破ってベスト4進出した相性いい大会なので、挽回に期待です。

そして、僕がとても嬉しかったのが、トップ100最年長の大大大ベテラン、カルロビッチ(39歳)(愛称:大先生)の大活躍です。大先生は211cmの身長から繰り出す超ビッグサーブで名を馳せ、2000年のプロデビューからいまだに世界のトップで戦っています。気さくな性格も持ち、ファンからもとても好かれています。僕も彼の大ファンです。大先生の明るい性格がわかる動画を載せますのでよかったらみてください。


Ivo Karlovic, funny guy !


El divertido abrazo entre Karlovic y Sela // Karlovic and Sela's funny hug

そんなカルロビッチ大先生ですが、今回は若手アリアシム、ドンスコイ、ガルビス、ダルシスとひじょーに渋いメンツを破って決勝進出を果たしてくれました。決勝では、今や世界のトップとなったアンダーソンを相手に全てのセットをタイブレークに持ち込むフルセットの大熱戦の末惜しくも敗れましたが、テニスファンを沸かせてくれました。もいすぐ40歳になる大先生ですが、まだまだ第一線で活躍する姿が見たいです。

そして、アンダーソンはしっかり第1シードを守り優勝しました。アンダーソンはグランドスラム2度準優勝しており、ますます優勝への期待が高まるところです。

以上、大会レビュー第3回プネ編でした。

お読みいただきありがとうございました!