〔速報〕デイリーテニス#13 全豪特集 12日目 準決勝【ジョコビッチvsプイユ】【データ分析してみた】
こんにちは。テニオタチャンネルです。
今回は、つい先ほど行われたトップハーフ準決勝、ジョコビッチvsプイユ戦について考察・解説していきます。
◯高すぎる壁
1stセットの出だしからプイユは結構エンジン全開で、隙あらば回り込みフォアを使い、サーブも強烈で205kmとか出してました。しかし、もともと世界で1番うまいとも言われるジョコのリターンの前にはあまり効果がなく、じわじわとプレッシャーをかけられていたと思います。ジョコのストロークは相変わらず好調で、サーブでジョコを「完全に」崩さないとプイユはポイントできない展開でした。セカンドサーブなどもっての他ですし、ファーストサーブが入ってもほんのちょっとでも甘くなるとリターンで形勢を持っていかれ、ジョコのポイントになることが本当に多かったです。そのプレッシャーからプイユはどんどんサーブのスピードをあげ、際どいコースを狙うようになり、当然ファーストサーブの確率は落ち、セカンドをぶっ叩かれるというジョコビッチと対戦する選手の典型的な負けパターンにはまっていきました。対するジョコビッチは、サーブの調子も非常によく、プイユにリターンの的を絞らせていませんでした。サーブでそこまで崩さなくても、ストローク戦で充分に支配できるという自信、プレッシャーの無さがそうさせていたと思います。それを象徴するデータがありますので、ご覧下さい。
ファーストセット
・ファーストサーブin率 ジョコビッチ 81% プイユ 46%
・ファーストサーブポイントwon率 ジョコビッチ 77% プイユ 55%
・セカンドサーブポイントwon率 ジョコビッチ 100% プイユ 23%
となっており、全てジョコビッチが上回っていました。そのジョコビッチが完璧な試合運びで1ゲームも渡さずベーグルでファーストセットを取ります。
セカンドセットではプイユがサービススタッツをファースト率54%、ファーストwon率79%、セカンドwon率25%と持ち直しますが、ジョコビッチが大事なポイントを決してプイユに渡さず、6ー2でセカンドセットも取ります。
サードセットでは、プイユがファースト率63%、ファーストwon率67%、セカンドwon率33%とまた改善しますが、ジョコが78%、86%、100%と遥か上を行きました。見ていても、プイユの戦略がジョコビッチの前にことごとく打ち砕かれていくのがわかりました。そして、圧倒的な支配力を見せたジョコビッチが6ー0 6ー2 6ー2で勝利、決勝進出を決めました。
終わってみれば、ジョコビッチは試合通じてアンフォースドエラーわずか5、サービスポイント率85%、リターンポイント率驚異の51%、奪ったブレーク7、与えたブレークポイント0という完璧すぎる内容でした。どれもすごいけど、リターンでのポイント51%ってなんやねん。相手サーブ打ってる意味ないやんけ。
プイユもよくやったと思います。圧倒的な力の差を見せつけられながらも、最後まで諦めの雰囲気は見せず戦い抜きました。もしかしたら今期、ツアーファイナル争いに絡んでくるかもしれませんね。
さて、ついにジョコビッチは日曜日の決勝で全豪7度目の優勝(←は?w)をかけてナダルと激突します。それぞれトップハーフとボトムハーフで異次元すぎる強さを見せつけてきた宇宙人同士のぶつかり合いです。まあ、準々決勝あたりでこうなることは見えてました。もちろんもっと早くから、なんなら大会前から予想してた方も少なからずいると思います。決勝に来るのは見ててもこの2人以外考えられませんでした。いやーー、今から楽しみで仕方ないですね。異常なプレイヤーがお互いのレベルを高め合いながら限界を超えて戦う、、最高です。2012年全豪決勝を再現するような、熱い戦いを期待してます。
Novak Djokovic v Lucas Pouille match highlights (SF) | Australian Open 2019
以上、トップハーフ準決勝の解説でした。
あっという間ですが一応ハイライト貼ります。
お読みいただきありがとうございました!